「この曲が叩きたい!」

生徒さんからそんな声をいただくと、とても嬉しくなります。

でも、やりたい曲は大体テンポが速いことが多いんです。

そんな時、私がおすすめしているのが「スロー再生での練習」です。

今回は、私が実際にレッスンで使っているスロー再生アプリをご紹介します。


なぜスロー再生で練習するのか?

「原曲のテンポで練習したい」

その気持ちはよく分かります。

でも、いきなり原曲のテンポで練習すると、手足がバラバラになってしまうことが多いんです。

まずは80〜90%くらいに落としてじっくり練習

私は生徒さんに、まず80〜90%くらいのテンポに落として、じっくり練習することをお勧めしています。

曲によっては、70%くらいでもいいです。

ゆっくり練習するメリット

  • 手足の動きを確認できる
  • フレーズを正確に覚えられる
  • 力まずに叩ける
  • 悪い癖がつきにくい

ゆっくり正確に叩けないことは、速く叩くこともできません。

急がば回れ、です。


講師が使っているスロー再生アプリ4選

では、どんなアプリがいいのでしょうか?

私が実際に使っているアプリをご紹介します。

他にもいいアプリがあれば、ぜひ教えてください!

① ハヤえもん【生徒さんにおすすめ】

(Apple, Android)

https://apps.apple.com/jp/app/ハヤえもん-音楽プレーヤー/id717639970

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.edolfzoku.hayaemon2&hl=ja

無料アプリ

生徒さんには、まずこちらをご紹介しています。

良い点

  • 無料で使える
  • バックグラウンド再生可能

注意点

  • 少し動作が不安定な時がある(止まったらアプリを再起動)
  • Dropbox経由でインポートしてもらう必要がある

無料で基本的な機能が揃っているので、まずスロー再生を試してみたい方におすすめです。


② Audipo【レッスンでよく利用】

(Apple, Android)

https://apps.apple.com/jp/app/audipo-倍速再生-耳コピ-リスニングに/id607971056

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.ne.sakura.ccice.audipo&hl=ja

サブスク:月250円

私がレッスンでよく利用しているアプリです。

良い点

  • Apple Musicの曲もインポートできる
  • 生徒さんが好きな曲ややりたい曲を言われた時に、その場でスロー再生できる
  • ピン留めができるので、途中から練習したい時に便利
  • 曲ごとにテンポや位置を記憶してくれる
  • バックグラウンド再生可能

注意点

  • サブスクで月250円かかる

自分はレッスンに利用しているので、躊躇なく払っていますが、生徒さんにお勧めできるかというと微妙なところです。

ただし、気軽にいろんな曲をスローにできるメリットは大きいと思います。

Apple Musicなどのサブスクを利用している方で、色々な曲を練習したい方には特におすすめです。


③ mimiCopy【リピート再生に強い】

(Appleのみ)

https://apps.apple.com/jp/app/mimicopy-耳コピ専用プレーヤー/id405894824

買い切り有料アプリ ¥800

良い点

  • 波形表示で見やすい
  • リピート再生に強い

注意点

  • サブスクの曲は再生できない(Dropboxなどからファイルのインポートが必要)
  • ピン留めはできない
  • バックグラウンド再生不可

特定の曲を繰り返し練習したい時に便利です。

波形表示で視覚的に分かりやすいのも魅力です。


④ YouTube【手軽に使える】

YouTubeアプリでもスロー再生が可能です。

無料だと25%刻みにはなってしまい、少し使い勝手が悪いです。

良い点

  • 多くの人が使っている
  • Premium会員なら5%刻みで再生スピードを変えられる
  • Apple Musicにもないような曲も見つかる

注意点

  • 音質は専用アプリの方がいい

生徒さんから好きな曲を聞いて、Apple Musicにも無いような場合は、YouTubeアプリを利用しています。


実際の練習方法

「YouTubeだけでもスローにできるなら、それで十分じゃない?」

そう思われるかもしれません。

でも、細かなテンポ変更がいい練習になることもあるんです。

細かいテンポ調整の重要性

80%と83%くらいの差でも、テンポによっては大きく違ったりします。

例えば:

  • 80%:まだ少し速く感じる
  • 83%:少し楽になる
  • 85%:もう少しで叩ける

こんな風に、わずかな差が練習のしやすさに影響します。

少しずつテンポを上げていく

私がお勧めしているのは:

  1. できる限り遅くして練習を始める
  2. 少しずつ速くしていく
  3. 最終的に100%を目指す

このステップを踏むことで、確実に叩けるようになります。

100%にこだわりすぎない

ただし、曲によってはものすごく速いテンポの場合、90%や95%まで到達できればOKとすることもあります。

大切なのは、自分が気持ちよく叩けること。

完璧に原曲通りじゃなくても、音楽は楽しめます。


【追加情報】各パートを分離できる「Moises」

最近は、Moises(モイシス)という、各パートをAIで分離できるアプリもあります。

https://apps.apple.com/jp/app/moises-ミュージシャンアプリ/id1515796612

https://play.google.com/store/apps/details?id=ai.moises&hl=ja

Moisesでできること

  • ドラムのマイナスワントラックを作る(ドラム以外の音だけにする)
  • ドラムだけのパートを抽出する
  • ドラムとベースのコンビネーションを分析する
  • テンポを変更する

ドラムのマイナスワントラック

ドラムパートだけを消すことで、自分のドラムを重ねて練習できます。

バンドで演奏している感覚を味わえるので、とても効果的です。

ドラムだけを抽出

逆に、ドラムだけを抽出することもできます。

「このドラマー、どう叩いているんだろう?」

そんな時に、ドラムだけを聴くことで、フレーズが分かりやすくなります。

ドラムとベースの関係を分析

ドラムとベースがどんなコンビネーションで演奏しているのかも分析できます。

リズム隊の関係性を理解することは、とても大切です。

Moisesの注意点

  • 無料で使える枠には制限がある
  • スロー再生だけならば、今回ご紹介したアプリの方が使いやすい

Moisesは多機能ですが、シンプルにスロー再生だけをしたいなら、ハヤえもんやAudipoの方が使いやすいと思います。

うまく使い分けよう

  • スロー再生だけ → ハヤえもん、Audipo、miniCopy、YouTube
  • パート分離や詳細な分析 → Moises

目的に応じて、うまく使い分けてほしいです。


アプリを効果的に使って上達しよう

こういったアプリを効果的に使用することで、より上達に近づくことが可能になります。

自分に合ったアプリを見つける

  • まずは無料の「ハヤえもん」を試す
  • サブスクを使っているなら「Audipo」も便利
  • YouTubeも十分使える

色々試してみて、自分に合ったアプリを見つけてください。

レッスンでもサポートしています

MUNE DRUM LABのレッスンでは、もちろんアプリの使い方もサポートしています。

  • どのアプリが合っているか
  • どうやって曲をインポートするか
  • どのくらいのテンポで練習すればいいか

こういった細かいことも、丁寧にお伝えします。


まとめ:スロー再生は上達の近道

おすすめアプリ

スロー再生メイン

  1. ハヤえもん:無料、まずはこれから
  2. Audipo:サブスク月250円、Apple Musicの曲も使える
  3. mimiCopy:買い切り、リピート再生に強い
  4. YouTube:手軽、でも音質は専用アプリに劣る

パート分離や詳細分析 5. Moises:AIでパート分離、マイナスワン作成、無料枠に制限あり

練習のポイント

  • まず80〜90%、場合によっては70%くらいに落とす
  • 細かいテンポ調整を活用する
  • 少しずつテンポを上げていく
  • 100%にこだわりすぎない
  • 目的に応じてアプリを使い分ける

ゆっくり確実に

急がば回れ。

ゆっくり確実に練習することが、結果的に最短ルートです。

スロー再生を上手に使って、楽しく効率的に上達しましょう!


ご相談はお気軽に

「このアプリの使い方が分からない」

「どのテンポで練習すればいい?」

「他にいい方法はある?」

こういったご相談も、お気軽にどうぞ。

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MUNE DRUM LAB奈良・橿原の2拠点でドラムレッスンを行っています。アプリの使い方から、具体的な練習方法まで、一人ひとりに合わせて丁寧にサポートします。効率的に、楽しく上達しましょう。