ドラムを始めたばかりの方からよく聞かれるのが、「何から練習すればいいの?」という質問です。実は、たった3つの基本ビートをマスターするだけで、世の中のほとんどの曲が演奏できるようになります。

今回は、MUNE DRUM LAB(MDL)が初心者の方におすすめする、効率的な上達ルートをご紹介します。この3つのビートは、8ビート、16ビート、シェイクビートです。

なぜこの3つなのか?

音楽シーンで演奏される曲の大半は、この3つのビートのいずれか、あるいはその組み合わせで成り立っています。つまり、この3つをしっかりマスターすれば、ロック、ポップス、R&B、ファンクなど、幅広いジャンルの曲に対応できるのです。

遠回りせず、最短距離で「人前で演奏できるレベル」に到達する。それがMDLの基本方針です。

ステップ1:まずは8ビートから

最初に取り組むべきは、ドラムの基礎中の基礎である8ビートです。

8ビートの基本形は、右手でハイハットを8分音符で刻み、左手でスネアを2拍目と4拍目に入れ、右足でバスドラムを踏むパターンです。まずはこの基本形をしっかり身につけましょう。

基本形ができたら、バスドラムの位置を少しずつずらしたパターンを練習します。といっても、数種類のパターンで十分です。ここであまり多くのバリエーションに時間をかける必要はありません。

「えっ、もう次に進んでいいの?」と思うかもしれませんが、大丈夫です。この段階で完璧を目指す必要はありません。

ステップ2:思い切って16ビートへ

8ビートの基本形に慣れてきたら、すぐに16ビートに進みます

「えっ、まだ8ビートもフィルインも完璧じゃないのに?」と驚かれるかもしれません。多くの教室では、8ビートをじっくり練習してから、フィルインをたくさん練習して、それから16ビート…という流れが一般的です。

しかし、MDLではあえて早めに16ビートに取り組むことをおすすめしています。

なぜ早めに16ビートなのか?

理由はシンプルです。フィルインでは16分音符を叩くからです。

どうせ16分音符を叩く必要があるなら、早い段階で16分音符に慣れておいた方が効率的です。16ビートで徹底的に16分音符を叩く練習をすることで、後々のフィルイン練習がぐっと楽になります。

16ビートでは、右手でハイハットを16分音符で刻みます。8ビートに比べて、クラッシュシンバルやハイハット、スネアの移動が多くなり、手が忙しくなります。最初は大変に感じるかもしれませんが、ここでしっかり練習することが上達への近道です。

この段階でも、バスドラムのバリエーションはそれほど増やす必要はありません。まずは16分音符を右手でしっかり刻めるようになることに集中しましょう。

ステップ3:8ビートに戻ってフィルイン練習

16分音符に慣れてきたら、再び8ビートに戻ります

ここで初めて、本格的にフィルインの練習をします。すでに16ビートで16分音符に慣れているので、フィルインで16分音符を叩くことへの抵抗が少なくなっているはずです。

8ビートとフィルインを組み合わせて、曲らしい演奏ができるようになってきます。

ステップ4:シェイクビートをマスターする

そして最後に取り組むのが、シェイクビートです。

「シェイク?聞いたことない」という方も多いかもしれません。実は、シェイクビートは8ビートと16ビートの中間のような形で、実際の曲の中で最もよく出てくるビートなのです。

多くの教室では、シェイクビートは比較的後の方で教えることが多いのですが、MDLでは早い段階でシェイクをマスターすることを強くおすすめしています。

なぜなら、シェイクが叩けるようになると、一気に「人前で演奏できるレベル」に到達するからです。曲の中で頻繁に登場するこのビートを使いこなせれば、演奏の幅が格段に広がります。

ステップ5:足のバリエーションを広げる

8ビート、16ビート、シェイクビートの基本形がある程度叩けるようになったら、ここからはバスドラムのバリエーションを増やしていきます。

3つのビートを叩きながら、いろいろなところにバスドラムを入れられるように練習します。

最も重要な足のパターン:4分音符

足のパターンとして最初に取り組むべきは、バスドラムを4分音符で踏むことです。

バスドラムを4分音符で一定に踏みながら、手で16分音符を叩く。これが基礎練習としても、実際の演奏においても、最も重要な練習です。

一定のテンポでバスドラムを踏み続けながら、手を動かす。この感覚を体に染み込ませることで、リズムの安定性が飛躍的に向上します。

ここまでくれば、ほとんどの曲が楽しめる

この段階まで到達すれば、かなりほとんどの曲を自分なりにアレンジして楽しめるようになります。

原曲と完全に同じでなくても構いません。8ビート、16ビート、シェイクビートを使い分け、自分なりのアレンジで演奏する。それだけで、十分に音楽を楽しむことができます。

この段階に早めに到達することが、ドラムを楽しく続けるための最大のコツです。基礎練習ばかりで曲が叩けないと、モチベーションが下がってしまいます。早く「曲が叩ける楽しさ」を味わうことが、上達への原動力になるのです。

さらなるステップへ

基本の3つのビートと足のバリエーションがある程度身についたら、そこからはさらに表現の幅を広げていきます。

  • バスドラムを踏むタイミングをさらに変化させる
  • シンコペーション(食った感じのリズム)にトライする
  • 左足を使ってハイハットをオープンにする
  • ゴーストノート(小さな音)を入れる
  • より複雑なフィルインに挑戦する

可能性は無限に広がっていきます。

MDLの上達メソッド:遠回りしない、楽しく続ける

MUNE DRUM LABの指導方針は、遠回りせず、最短距離で楽しめるレベルに到達することです。

初心者の方が挫折してしまう最大の理由は、「基礎練習ばかりで、いつまで経っても曲が叩けない」というフラストレーションです。

もちろん基礎は大切です。しかし、基礎ばかりにこだわって、音楽を楽しむことを忘れてしまっては本末転倒です。

MDLでは、「早めに曲が叩ける喜びを味わってもらう」ことを最優先に考え、効率的なカリキュラムを組んでいます。

まとめ:3つのビートで世界が広がる

ドラム初心者が最初に練習すべき3つの基本ビート:

  1. 8ビート:基本形とバスドラムの基本パターン
  2. 16ビート:16分音符に早めに慣れる
  3. シェイクビート:実際の曲で最も使うビート

そして、バスドラムを4分音符で踏みながら16分音符を叩く練習が何より重要です。

この順序で練習することで、無駄なく、楽しく、確実に上達できます。

「人前で演奏できるレベル」まで、思ったより早く到達できることに驚くはずです。MUNE DRUM LABでは、一人ひとりのペースに合わせて、この効率的な上達ルートをしっかりサポートします。

ドラムを始めたい方、今の練習方法に行き詰まりを感じている方は、ぜひ一度、体験レッスンにお越しください。「こんなに早く曲が叩けるようになるんだ!」という驚きと喜びを、一緒に体験しましょう。

関連記事

【初心者必見】ドラムって難しい?他の楽器と比較した難易度|始めやすさランキング

ドラム未経験でも大丈夫?よくある5つの不安にお答えします

MUNE DRUM LABのレッスン・料金ページを見る

MUNE DRUM LABのトップページを見る